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兵庫県教職員組合

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2015年 年頭のごあいさつ

2015年 年頭のごあいさつ
2015年の年頭にあたり、ごあいさつを申し上げます。
今年は、阪神・淡路大震災(以下「大震災」)から20年を迎える節目の年です。大震災を機に広まったもの。「生きる力」「ボランティア」「心のケア」「EARTH=震災・学校支援チーム」など。

「生きる力」は、第15期中教審第1次答申(1996年7月)で示され、今日まで学習指導要領のキーワードとなっています。しかし、兵庫県では、防災教育検討委員会の提言(1995年10月)に「生きる力を育む」と示され、大震災が生んだ言葉として、国に先駆けて打ち出されたものです。そして、「いのち」の尊さが教育の原点にすえられたのです。大震災10年を機に兵教組が発刊した兵庫発の防災読本も『いのち やさしさ まなび』と名付けました。
私たちは、この間、フィンランド、OECD(経済協力開発機構)、中国の教育関係者と交流を深める機会に恵まれました。その中で、OECDが提言している「学力の国際標準」をふまえたとりくみが、各国で展開されていることがわかりました。「学力の国際標準」を中教審の表現を借りて言うと、「単に学校で知識・技能を習得するだけではなく、知識・技能を活かして、実生活・実社会で生きて働く力」「多様な社会・グループにおける人間関係の形成力・調整力」「生涯にわたって学び続け、市民社会に貢献できる力」となります。大震災が生んだ「生きる力」は、「学力の国際標準」と重なり、教育研究活動のサブテーマ「自立と連帯、共生の学びと教育」も同様の考え方です。
私たちは、大震災20年を契機に、子どもたちに「生きる力を育む」教育実践を深めていきたいと考えています。

「ボランティア」が災害発生のたびに被災地に駆けつける姿を今では当たり前のように見ます。大震災のときには「ボランティア元年」と言われました。東日本大震災をはじめ、災害が起こるたびに、助け合い、つながり、絆の大切さを改めて感じてきました。また、EARTHが結成された当時(00年1月)は、これほど毎年のように災害が発生し、EARTHが派遣されるとは想像もしていませんでした。
私たちは、人と人との「つながり」を大切にした教育もすすめていきたいと考えています。

「心のケア」については、大震災当時、認識が不十分でした。PTSD(心的外傷後ストレス障害)、トラウマと聞いても、私自身よく理解できていませんでした。しかし今や「心のケア」という言葉が日常的に使われるようになっています。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーも配置されてきました。1月18日には、大震災20年にあたり、アメリカのFEMA(合衆国連邦緊急事態管理庁)関係者を5年ぶりに招き、「国際シンポジウム~心のケアの普遍化をはかるために~」をラッセホールで開催します。
私たちは、このシンポで学んだことも踏まえ、子どもに寄り添う教育をすすめていきたいと考えています。
今年1年、阪神・淡路大震災からの創造的復興を語り継ぎ、「いきる つながる みちひらく」をキーワードに教育改革運動をすすめてまいります。

兵教組本部は、学校現場の教職員の実践が豊かなものとなるよう、勤務時間の適正化や教育環境・教育条件の整備・拡充、給与水準の向上、こころの通いあう学校づくりにむけ、引き続き「参加・提言・改革」の運動をすすめてまいります。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

ひょうご教育フェスティバル(第64次兵庫県教育研究集会)開催

ひょうご教育フェスティバル(第64次兵庫県教育研究集会)開催
ひょうご教育フェスティバル(第64次兵庫県教育研究集会)開催
ひょうご教育フェスティバル(第64次兵庫県教育研究集会)開催
11月8日(土)~9日(日)の2日間、西脇市において「ひょうご教育フェスティバル(第64次兵庫県教育研究集会)」を延べ約4,600人(うち、保護者・地域の方・子ども等は約540人)の参加を得て開催しました。本集会は、「開かれた教研」として10年目となります。
全体会は、多可少年少女合唱団による美しく心に響く歌声とともに始まりました。
記念講演は、島田妙子さん(株式会社イージェット代表取締役・兵庫県児童虐待等対応専門アドバイザー)をお招きし、「命の鼓動~被虐待の淵を生き抜いて~」と題して虐待防止についての提起がありました。
分科会は、第1分野「子どもを中心にすえた 楽しい学校づくり」、第2分野「地域と手をたずさえて 子ども・保護者の願う教育改革」と特別分科会「生きる力を育む教育」の24分科会で構成し、分会教研、支部教研へと積み上げてきた教研活動の実践を交流しました。今次教研には、全支部からの保護者・地域の方のリポート50本を含め、総計409本のリポートが提出されました。
記念事業の「子どもの育ちを考えるシンポジウム」は、(公財)こども教育支援財団との共催で、テーマを「いじめの加害・被害と子どもの心~自尊感情を高めるために~」として開催しました。子どもがいじめ解決の主体であることを踏まえながら、加害者・被害者ともに自尊感情を高め、子どもの権利条約の具現化した学校や地域社会としていくために語り合い、学び合いました。
子ども体験・ステージ発表は、両日の昼休みの時間に開催しました。「キッズダンス」「ベル演奏」「バンド演奏」「なかよし太鼓」「和太鼓演奏」が発表されました。
展示・体験コーナーでは、地域の方々の協力を得て、特色あるコーナーを多数開設しました。また、「親子料理教室」「スタンプラリー」も実施し、多くの子ども・保護者の参加がありました。
私たちは今後も、創造的な教育研究活動の定着・発展と、保護者・県民の信頼に応える教育力量の向上をめざして、「いきる つながる みちひらく ~自立と連帯・共生の学びと教育~」をメイン・テーマに教育研究活動をすすめていきます。
地元西脇市の関係者の方々、後援団体のみなさんをはじめ、多くの方々にご協力をいただいたことに心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

2014 カムバックセミナー

2014 カムバックセミナー
2014 カムバックセミナー
2014 カムバックセミナー
育児等の制度や学校現場の最新情報、育児開始というライフステージの変化に対応した生活設計等の情報の提供とともに、育休を終え現場復帰を果たした先輩組合員からの言葉を「アドバイスブック」として配付しました。

講座Ⅰ「育児と仕事の両立支援制度・権利獲得のあゆみ」
現在の育児支援制度の概要と、参加者から質問の多かった「育児短時間勤務制度」等について兵教組より説明をおこないました。「制度のことを具体的に聞けてよかった」「組合が獲得してきた権利によって、私達が今、ゆっくり子育てできていることがわかった」などの感想があり、改めて組合運動の大切さを確かめ合うことができました。

講座Ⅱ「子育て世代の貯蓄と保障」
教職員共済より、子育てに関わる貯蓄と保障について実際にかかる費用を例示しながら提案がありました。参加者からは、「全く考えていないところだったので、ハッとした」「見直しをしたいと思っていたので、いいきっかけになった」「保障の見直しをすることの大切さがわかった」などの声がありました。

講座Ⅲ「学校の最新情報」「参加者交流会」
各支部からの情報提供や参加者同士の交流をおこないました。
「市の情報、現場の情報が聞けてよかった」「同じ立場の皆さんの話し、心配していることなどを聞けて参考になった」「もっと時間がほしかった」などの感想がありました。

全体を通して、「いよいよ現場に戻るんだ、という心構えとしてもよい機会だった」「託児があったので安心して講座に参加できた」など、アンケート提出者全員が、セミナーに参加してよかったと回答していました。
しかし、「制度はありがたいが、周囲の目や管理職の目が気になって制度を行使しにくい」という意見もありました。今では当たり前に行使できる産休や育休も、制度ができるまで、また実働するまでには大変な苦労がありました。
育児だけでなく、介護やそれぞれのライフステージに合わせた働き方はすべての教職員に必要です。権利拡大とともに、権利行使しやすい職場づくりをすすめていきましょう。

ヒロシマ・フィールドワーク(2014.8.11~12)

ヒロシマ・フィールドワーク(2014.8.11~12)
ヒロシマ・フィールドワーク(2014.8.11~12)
ヒロシマ・フィールドワーク(2014.8.11~12)
訪問内容は平和教育部会研究所員が議論・検討し、被害と加害の地を訪問して平和教育を多面的にとらえる機会とすること、各支部の平和教育の実践を交流すること、高齢化がすすむ被爆者の証言を実際に聴く貴重な機会とすること等を主な目的として実施しました。

一日目は、主に大久野島のフィールドワークをおこないました。訪問前のバス車内から、研究所員が用意した資料やビデオでの解説があり、戦時中に毒ガスを製造していたことを初めて知る参加者にとってもよい事前学習となりました。大久野島では、平和教育部会・協力研究所員の山内静代さん(広島平和教育研究所)から詳細な解説を受けながら、島内の各遺跡を見学しました。原爆を投下された被害の地としてだけでなく、加害の地でもあったことを実感することができました。

二日目は、広島市内のフィールドワークをおこないました。修学旅行でよく訪れるのは平和記念公園ですが、その周辺にある被爆跡を中心に、濱野梢さん(広島平和教育研究所)の解説を聞きながら訪問しました。また、中国軍管区司令室壕跡では岡ヨシエさんの、宇品港では江種祐司さんの証言を伺い、戦時中の様子を思い浮かべながら、貴重な経験をすることができました。

参加者からは、「様々な戦争の跡が消えていく中、多くの方が懸命に語り継ぎ、広げていこうとされている姿を見て、教育労働者としてきちんと同僚と子どもたちに伝えていくことが自分の責務であると反省しました」「可能であれば、このお話を1人でも多くの子どもに聞かせたいと思いました」「被害者の立場だけでなく、加害者の立場に立った平和教育というのは大切な視点だと思いました」などの感想がありました。

一泊二日で多くのポイントを回る過密日程でしたが、その分学ぶところがたくさんあったと多くの参加者が話されていました。今回のフィールドワークを、県内各支部での平和教育の深化と充実につなげてくださいとお願いして、全日程を終えました。

第41回教育課程編成講座(2014.8.7~8)

第41回教育課程編成講座(2014.8.7~8)
第41回教育課程編成講座(2014.8.7~8)
第41回教育課程編成講座(2014.8.7~8)
前期の講演会では、森実さん(大阪教育大学・人権教育部会協力研究所員)が「教育改革のなかで同和・人権教育をいかにすすめるか」と題して講演をおこないました。
森先生のお話から、子どもたちにとって真に必要なのは、子どもたち・教職員が互いの人権を尊重し、信頼関係を築きながら学びあう学校にしていくことであると再確認しました。

後期の講演会では、長尾彰夫さん(プール学院大学・教育課程部会協力研究所員)が「中央の教育管理体制にどう対応するか」と題して講演をおこないました。
長尾先生からは、中央の方針にしなやかに、したたかに対応しながら教育研究活動を深化・発展させていくべきであるという方向性が提起されました。

今後、「ゆたかな学び」を具現化するための教育課程の創造的編成にとりくむとともに、体験を通して、ゆたかな人間性や社会性をはぐくみ、「生きる力」を身につける等、子どもが主体となる創意工夫をこらした教育実践の推進をはかっていく必要があります。編成講座での学びを生かした実践をすすめ、今秋の第64次兵庫県教育研究集会においてさらに討議を深めます。

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